オリーブオイルのラベルの読み方①(本当の産地の見分け方)

bottiglie
先日(9月19日)のセミナーではオリーブオイルの選び方をテーマに、ボトルのラベルを読み解いてみました。
特に普段字が小さすぎたり、日本のラベルが貼られてしまっていてあまり見る機会のない『裏のラベル』。ここには果たしてそれが本当にイタリア産のEXVオリーブオイルなのかどうかがわかるヒント(?)が隠されています。

オリーブオイルカフェのオリーブオイルの選び方のページにもいろいろ書いてありますのでそちらも参照いただけるといいのですが、
日本の法律ではまだまだオリーブオイルについての規定が曖昧です。
私たちが普段スーパーでEXVオリーブオイルを買おうと思い、イタリア産が欲しいな、と思ったとします。
その時、どこを見るかというとボトルの裏に貼ってあるラベルの『原産国』ですよね。

認証マーク(D.O.P)は最大の目安となりますが全てのオイルに認証マークが付いているわけではありません。

日本の表記の『原産国』について農林水産省のホームページにはっきりとこう書かれています。

『輸入加工食品の場合、食品が最終的に加工された国の名前が、原産国として表示してあります。』※農林水産省 『加工食品の表示』参照

日本で輸入オリーブオイルは輸入加工食品扱いです。なので、最終的にボトリングされた国が『原産国』になります。
でも、私たちが知りたいのは、あくまで『どこで栽培されたのか=産地』。なのに、『原産国』という表記は、あまりにも消費者に不親切で誤解を招く表記ですよね。

じゃあどーしたらいいの???

イタリアは国際オリーブオイル協会の加盟国でもあり、オリーブオイルの法律がある国ですので、こうなったらイタリア語で書いてあるラベルを読むしかありません。

えええーーー?イタリア語ぉ?

と思われるかもしれませんが、大丈夫、必要なところだけをチェックしましょう!

製造者が明記されているか探そう!

『原産国:イタリア』と書いてあってもイタリア産じゃないことが多い、というか、それだけの表記であれば、他国の安価なオリーブオイルにちょっと美味しいギリシャかスペインあたりの物をブレンドしてイタリアでボトリングしたものであることはほぼ99%間違いないです。ならば、製造者名が書いてあるかどうか!これが大きな決め手になります!

panta-ura(裏のラベルの真ん中より下あたり)
←ここの部分に(これは英語表記もありますね)『PRODOTTO ED IMBOTTIGLIATO DA(製造およびボトル詰め) AZIENDA AGRICOLA BIOLOGICA TITONE DI ANTONIA ANNA TITONE(アントニア・アンナ・ティトーネのティトーネ有機農場) 』このオイルの製造責任者がかいてありました。そしてその下にはイタリアの住所(製造場所)。

もっと小規模農家になると

panta-2←『ジリョ・フランチェスカ(人の名前)のティレディパンタレオ(商品名)』なんて書き方もありますが、その下には大抵製造場所(栽培場所)の住所が書いてあります。
そしてwebのURLに続いて『Imbottigliato・・・』と、ボトル詰した搾油所の住所と名前。小規模農家は共同の搾油所で搾ってもらうんです。

とかく見逃しがちな部分ですがとっても大切な所!なのに店頭に出ている輸入オリーブオイルは日本の消費者のために日本語表記のシールを貼らねばならず、オリーブオイルに素人のインポーターはご親切にその部分を覆って貼っていたりして、本当に困ったものです。

日本も早くオリーブオイルの専門家を交えて、本当のオリーブオイルを伝えるべく、ラベルの表記を作成するようになるといいですね!

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