オリーブオイル1dayセミナー@トラットリア ア・ターヴォラ in 逗子
『本日貸切』
UPが遅くなりましたが、5月26日、逗子にあるイタリアン『トラットリア ア・ターヴォラ』でオリーブオイル1dayセミナー&お食事会というコラボイベントを行いました。
店内は黄色い壁とブラウンを基調とした落ち着いたコーディネイトで、シンプルながらも温かみを感じます(店内写真・もっと撮っておけばよかった(^_^;))。
まずはオリーブオイルの基礎知識。最初から質問が飛び出し、今日いらしたみなさんのオリーブオイルへの関心の深さがうかがわれます。
そしてテイスティング。。。みなさん、オリーブオイルのテイスティングは初めて!熱心にメモを取っていらっしゃいます。
今回使ったオイルは右の写真。
初体験で、今まで味わったことのない「本当のオリーブオイル」にみなさん驚いていらっしゃいました!
お待ちかねのお料理へのマリアージュです。
山崎シェフの作るお料理は、素材を最大限に生かしながら、味わいが深くとてもおいしい!日本の素材を使いながらも、イタリアを思い出させてくれる味付けに感動!です!
普段は完成されて出されるお料理も、今回はその一歩手前、最後のオイルのひとふりを計算して作って頂きました。
==Antipasto==
上:ひよこ豆の冷製スープ
5時間かけて煮込んだというスープはとても深みがあって、感動的!
お豆系のものにはデリケートなお味のオイル(今回は1番左のオイル)
をかけると、お豆の旨みをさらに引き出してくれます。
中央:2色ズッキーニ
右:ヒラマサのカルパッチョ
なかなか都会のスーパーでは見ないお魚。
ヒラマサは白身魚と赤身魚の中間くらいで、Pantaleoがよく合いました!
下:ニンジンと鶏肉のマリネ
お野菜はすべて鎌倉野菜で、味が濃く、強めのオイルで美味しくいただきます。
==In Salata==
ルッコラとマッシュルーム、ペコリーノチーズのサラダ
オリーブオイル初心者はデリケートなオイルと合わせて。
中級者以上の方はintenso(強い)オイルをお試しください。
ルッコラの苦味、ペコリーノの塩気とトンダイブレア種のオリーブオイルは癖になる味。
==Primo Piatto==
アカモクとしらすのスパゲッティ
アカモクとは逗子でとれるひじきのような海藻のこと。
粘り気があって磯の香りがしっかり感じることができます。
ここにオリーブオイルをかけていただくと、
味わいに深みとコクが追加され、とても美味しい!
海のお料理には比較的辛味が少ないオイルを使いますが、
こちらのお料理には強すぎないけれど香りのしっかりとした
シチリアのオイルがとても合いました。
==Secondo Piatto==
メジナのオーブン焼き、セミドライトマト添え
焼いたお魚にはPantaleoをかけて。
自家製セミドライトマトは旨みがぎゅっと濃縮され、
お魚とオリーブオイルと食べるととてもバランスが良かった♪
また、付け合せのごぼうも鎌倉野菜だけあって、香りが高い!
==Dolce==
自家製ヨーグルトのソルベ、ブラッドオレンジのジュレ添え
オレンジとオリーブオイルの相性も抜群で、オイルなのにかえってさっぱりといただけ、さらに味に深みが増して高級ジェラートに。。。(そのままでも十分高級なお味ですが(^_^;))
みんな大満足!の3時間。楽しいひと時はあっという間でした!
ア・ターヴォラのファンのみなさま、ありがとうございました!
そして今回、私の横浜のお友だちも駆けつけてくれて・・・
最後に山崎シェフ・奥様と一緒に記念撮影。
友人もア・ターヴォラとPantaleoのファンに^^ もちろん、私も。
またきっと近いうちに訪れますよ~!よろしくね、ヤマちゃん^^
イタリアンレシピ:タコの溺れ煮(polpo affogato)
4月に開催した春の手打ちパスタの会のお料理のレシピを公開します♪
4月の手打ちパスタはニョッキでした。ニョッキの作り方はまた後ほど!
Polpo Affogato(タコの溺れ煮・トマトソース)
<材料>※圧力鍋を使います(4人分)
・タコ 300g~400g ・重曹 1g※ ・にんにく(みじん切り) 1片 ・玉ねぎ(薄切り) 1/2個
・セロリ(薄切り・葉っぱも) 1/2本 ・オリーブオイル 大1 ・白ワイン 50㏄
・トマト缶 1缶(400g)・黒オリーブ(輪切り) 10個 ・鷹の爪 半本 ・ローリエ 1枚
・オレガノ 適量 ・塩・コショウ 適量
<準備>
・タコは大き目のぶつ切り(小さくなるので)にする
・玉ねぎ・セロリは繊維を断ち切るようにスライスする
・オリーブは3㎜ほどの輪切りにする
・にんにくはみじん切りにする
<作り方>
- 1. 圧力鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、フツフツしてきたら玉ねぎ・セロリ・鷹の爪も入れて玉ねぎ・セロリがしんなりするまで炒める
- 2. タコを加えてさっと炒め合わせ、白ワインを入れて沸騰させる
- 3. 一旦火を止めて重曹を加えてまぜ、トマト缶・オリーブ・ローリエを加え、蓋をして圧力をかけていく(中火強)
- 4. フロートがふれたら弱火で5分加圧し、火を止め圧力が下がるのを待つ
- 5. 下がったらふたを開け、塩・コショウ・オレガノで味を調え、さらに弱火で15~20分程煮詰めたら出来上がり。
・お皿に盛ったあと、さらに上からEXVオリーブオイルをたっぷりかけて。
・一度冷ましてから温め直すとさらにGood! ※重曹は耳かき程度。
圧力鍋と重曹でめちゃくちゃやわらかく、またトマトにタコの旨みが溶け出してとーーーっても美味!
そのままおつまみに・細いパスタに合わせても美味しい!
みなさまも是非お試しあれ!
イタリア旅行記 チヴィタ・ディ・バニョレージョ(Civita di Bagnoregio)
このゴールデンウィークに初めてイタリアに観光に行くお友だちに『美味しいレストランとか、おススメのお土産とか、イタリア情報教えて!』といわれ、それをきっかけにイタリアのことをいろいろ思い出したので、これからまたイタリア旅行記をぼちぼちと書き留めていこうと思います。
思い出に残る風景といえばまずはこの町、『チヴィタ・ディ・バニョレージョ』。
写真で見て知ってはいたけど、肉眼で見ると迫力あります!
『天空の城・ラピュタ』のモデルにされたとも言われていますが、わかる~~!
場所はウンブリア州とラツィオ州の境目あたりで(でも一応ラツィオ州なの)最寄駅はオルヴィエート(オルヴィエートはウンブリア州)。
『2500年以上前にエトルリア人によってつくられた都市であるが、台地辺縁部の崩落によってその上の建物が崩れる危機に常にさらされており、「死にゆく町」(il paese che muore)とも言われる。』Wikipediaより
まずはオルビエートから車でバーニョレージョという町へ。
行く途中の道も緩やかな丘陵の続くオリーブ畑やのどかな景色で癒されました~!
バニョレージョに到着。実は車で一度通り過ぎてしまったくらい普通の小さな田舎町。みんな本当にここからチヴィタ・ディ・バニョレージョに行ってるの?というくらい、人が少なく静かです。
とりあえず、ここに車を止めて歩いていきます。
道に「←Civita」という標識を見つけ、その指示通り、町の中心と見られる道を登っていくこと15分。。。そろそろ町の終わりに到着。
そして崖の向こうにチヴィタ・ディ・バニョレージョが見えてきました!
なんだ、ここまで車で来れたじゃん(笑)
チヴィタ・ディ・バニョレージョへの入口はこの長ーい橋!とってもワクワクします^^
結構きつい上り坂だけど、周りの景色を見ながらなので全然苦になりませんでした。
橋を渡りながらの絶景。。。鳥のさえずりしか聞こえてこないラツィオ州の大自然!
橋を渡りきると要塞がお出迎え。その下の門を入るとすぐにお土産屋さんがあります。
絵葉書や、アクセサリー、ちょっとしたアート作品などが販売されていました。
石造りのアーチがあったり、街並みは16世紀の当時のまま。
町の中心の広場にでました。よく見ると、いたるところに猫が。
みんな人懐っこい^^
そしてなんと、3000年前ごろに作られたという洞窟内に、16世紀に作られたオリーブオイルの搾油所が!小さなミュージアムになっていて1ユーロを払って中を見学することができます!
ちょっとしたダイニングや、ベッドまであって、当時はここで生活をしながら搾油をしていた様子が想像できます。
かなり細くて狭い階段を下りてきたのですが、中にはオリーブオイルを引いた大きな臼までありました!
この大きな臼に石のローラーを乗せて、ロバがぐるぐる回ってオリーブの実をすりつぶしてオリーブオイルを搾っていたんだろうな。
チヴィタで500年も前の搾油所を見学できるとは思ってもいませんでした!オリーブオイルの搾油に興味をお持ちの方はこれだけでも行く価値あり、です!
搾油所を出ると、こんなところにも猫たちが日向ぼっこ。(隠し絵のように植物の鉢の中にも気持ちよさそうな子が^^)
この日は観光客も少なく、のどかな町の様子をうかがうことができました。
時間が止まってしまったかのような、中世の田舎街、チヴィタ・ディ・バニョレージョ。
みなさんも真ん中イタリアにお越しの際は是非足を延ばして、このゆっくりとした時間を楽しんでみてくださいね~!
逗子のトラットリアで1dayセミナーのご案内
逗子駅よりすぐ近くのトラットリア ア・ターヴォラさんとのコラボイベントです。
チラシはこちら。
こちらのオーナーシェフはなんと私の高校時代のクラスメイト^^
山崎シェフは「サバティーニ青山」を経て、3年半イタリアで修行し、2008年8月、「トラットリア ア・ターヴォラ」を逗子にオープン。
新鮮な鎌倉野菜や葉山野菜、逗子・長井産の魚介を使った本格イタリアンが楽しめます。
トラットリア ア・ターヴォラ:webサイト http://a-tavola.jp/
お問合せ・お申込み・・・トラットリア ア・ターヴォラ 046-871-0150 までお気軽にどうぞ!
お近くの方、このあたりのイタリアンを開拓中の方はぜひぜひ~!
美味しいオリーブオイルと本格イタリアンのマリアージュを一緒に楽しみましょう!
イタリアンレシピ:牛肉の赤ワイン煮・タリアテッレ
久しぶりに自分のサイトをチェックしていると、『準備中』のまま、ほったらかしのレシピが・・・(^_^;)
そこで、人気レシピのご紹介です!
先日の郷の家のレッスンでも
『また作っちゃいました~!家族に大好評!』とお声をいただきました^^
Tagliatelle di Brasato al Vino Rosso (牛肉の赤ワイン煮・タリアテッレ)
<材料>※圧力鍋を使います
・生パスタ(タリアテッレ) ・牛肉 ・赤ワイン
・にんにく ・玉ねぎ ・セロリ ・セロリの葉 ・ローリエの葉 ・塩 少々
・香辛料(ローズマリー・オレガノ・セージなど)適量 ・トマト缶 ・オリーブオイル
<準備>・にんにくはつぶしておく ・玉ねぎ・セロリは薄切りにする(ほとんど溶けてしまいます)
<作り方>
- 1. 圧力鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、火をつける。オイルが温まりフツフツとして香りが出たら玉ねぎと牛肉を入れ、セロリも入れて炒める。
- 2. 1に赤ワイン・トマト缶・セロリの葉・ローリエ、その他香辛料を入れ、蓋をして強火にし、フロートが振れたら弱火にして20分火にかける。
- 3. 20分たったら火を止め、圧力が抜けるのを待つ。その間にパスタのお湯を沸かす。
- 4. 蓋が開けられるようになったら水分を飛ばし煮詰める。様子でワインを追加する。塩で味を調える。
- 5. 生パスタを茹で、4をかけて出来上がり。
そして、お皿に盛った後、美味しいEXVオリーブオイルをかけ、
お好みでパルミッジャーノレッジャーノを振りかけてbuon appetito!
『オリーブオイルワークショップ@大阪トラットリア・ニコ』、無事終了!
先日2月17日、大阪天満(南森町)イタリア・シチリア料理専門店、トラットリア・ニコにて、オリーブオイルワークショップとシチリア料理のマリアージュのコラボイベントを開催いたしました。
トラットリア・ニコは地下鉄南森町駅のすぐ目の前。
水色と黄色の外装はとてもカラフルで可愛らしいく、パッと目に留まります。
おかげさまで予約開始数日後には満席状態、定員より2席増やしての大入り状態!
まずはオリーブオイルの基礎知識や種類・選び方などをファイルを使ってご案内。
皆さんメモを取られたりうなずかれたりと、とても熱心に聞いていらっしゃいました。
そして、オリーブオイルの基礎知識を学んだあとはテイスティングタイム!
今日はシチリア料理ということだったので、シチリア産のオリーブオイルを中心に、4種類の違うEXVオリーブオイルを味比べ。
オリーブオイルをテイスティングすることに驚かれた方もいらっしゃいましたが、オイルひとつひとつの味わいが違うことに再び驚かれ、予想以上に盛り上がりました!
そして一通りティスティングが終わったら、みなさんお待ちかねのトラットリア・ニコのディナータイム!
お料理とEXVオリーブオイルの食べ合わせです。どのオイルが合うかしら?
『!かけるオイルによって、お料理の味が変わる!面白い!』
『お料理にかけるとまた全然違う!』
そうなんです。仕上げのオリーブオイルは魔法のひとふり!
でも、オイルを間違えると、せっかくの美味しいお料理が台無し・・・なんてことも!
料理最後の味の決め手となる、とても重要な役割を担っているのです。
写真左:前菜盛り合わせ(イワシマリネ、寒ブリカルパッチョ、温野菜、ブルスケッタ)
右:フリットミスト(ひよこ豆のフリットとアランチーニ)
写真左:プリモピアット1(イワシのブガティーニ) 右:プリモピアット2(豚肉とジャガイモのマンマ風パスタ)
海の幸を使った美味しいシチリア料理には、やはりシチリア産のEXVオリーブオイルが合いますね!
そしてデザートのカンノーリにも!
クリームやフルーツとの相性も◎!シチリア品種『トンダイブレア』のオリーブオイルはデザートにも良く合います!
あっという間に時間は過ぎて・・・まだまだお伝えしたいことがたくさん!
来ていただいたお客様、スタッフの皆さま、本当に楽しい時間をありがとうございました!
よし!大阪、また来るぞ^^
2015年オリーブオイルの行方(搾油所見学その1・シチリア島・ラグーサ)
年が明けてからはや20日・・・
みなさま、遅ればせながら、本年も何卒よろしくお願いいたします!
ブログのUPが遅くなりましたが、昨年10月から11月にかけて今年度のイタリアのオリーブオイルの搾油状況を確かめるため、イタリアに行ってきました。
日本にいる時にも小耳に挟んでいたのですがイタリアに着いてから愕然・・・。
今年のイタリアのオリーブオイルは70年に1度の凶作だったのです。
初のシチリア入り!
いつも日本で販売を手伝っているオイルのフラントイオ(搾油所)に行ってきました!
幸いなことに、シチリア島(ラグーサ)のオリーブはイタリアの他の地域に比べると収穫量もわりと良いみたい。それでも例年に比べると搾油量は少ないそうです。
DOPの搾油は終わってしまっていましたが、フラントイオはまだ稼働していました。
搾油所の風景。中はオリーブオイルを搾った香りでむせかえり、空気が重たい感じ。
まずは収穫し、カセッタ(カゴ)に入れられたオリーブたちはフォークリフトで運ばれ、ベルトコンベアーで上の方に流れていき、オリーブの葉や小枝などを吹き飛ばしていきます。
それから洗浄、そして破砕の作業。
こちらのフラントイオでは遠心分離法を用い、オリーブの実の洗浄から破砕、抽出までがひとつのラインとなっています。
何段階にも分けて破砕され、オリーブの実から水分を搾りやすくしていきます。
ここでは温度管理がとても重要!
そして、搾られた水分はさらにオイルとそれ以外の水分とに分けられます。
そうしてできあがったのがノヴェッロオイル!!!なんて美しいグリーン!
美味しいオリーブオイルを作るにはたくさんの工程があって、どれもとても重要なんですが、フラントイオで搾油機を操る職人さんたちのちょっとしたさじ加減で、おんなじオリーブの実から全然違った味わいのオリーブオイルが出来てしまいます!
今年トスカーナやウンブリアなどでは、あまりに収穫量が少なくて、搾油をあきらめてしまった生産者さんもいらっしゃるそうで。。。
大切に育ててきたのに、自然は容赦ありません。
でもこんな異常気象を作ったのは私たち人間。
CO2排出、大気汚染などによる地球温暖化・・・自然は我々に警告しているのでしょう。
それでも美味しく出来上がったオリーブオイルはその自然からのたまもの。
今年は日本でもオリーブオイルの値段が上がりそう。
そして、イタリア人たちが口をそろえて『偽物がでまわるぞ』と言っています(^_^;)・・・
2015年はオリーブオイル業界にとって『Pazienza(我慢)』の年になりそうです。
イタリアンXmas Cooking パーティ
早いもので、もう12月も半ばに差し掛かりました。
今年1年の締めくくりとして、オリーブオイルセミナーの生徒さんたちと何かイベントやりたい!と思い、我が家にみんなを招いてのクリスマスパーティーを企画したところ、あっという間に定員オーバー!(ありがたや!)急遽予定日を1日追加、みんなでイタリア料理を作りながら・飲みながらの
『イタリアンXmas Cooking パーティ』を開催いたしましたー!\(^▽^)/
10月末から1か月ほどオリーブオイルの搾油状況を見るためにイタリアに行っていたので(そのうちブログにアップしていきますね)、この日のためにイタリアから日本ではなかなか手に入らないイタリア食材を調達!
お部屋もテーブルコーディネイトもクリスマス仕様で気分を盛り上げて、パーティの始まり始まり!
今回クリスマスということで、お料理ももちろん
『イタリアのクリスマス料理』!
そして、みんなとやりたかった『手打ちパスタの会』。
みんなでパスタを打ちながらアぺリティーボのようにつまんで飲んで、とってもユルユルなレッスンです♪
ブルスケッタにノヴェッロをたっぷりかけて♪
手打ちパスタはクリスマスなので特別に2種類。
今回はトルテッリとタリアテッレを作りました。
パンと比べるとコネ加減は固め。『手打ちパスタ、初めて~!』なんて声も上がりましたが、そこはプロの主婦。あっという間に手慣れていきます。
1人で全行程は疲れるのでペアを組み、順番に休みながら捏ねていきます。
軽く手で伸ばしてパスタマシーンにかけていきます。タリアテッレが出来た時はちょっと感動♪ トルテッリは帽子の形に。
レッスンメニューのご紹介♪
アンティパストは『Aspic di verdure miste e gamberetti』
(彩り野菜とエビのゼリー寄せ)
イタリアではカソリックの教えで、キリストが生まれる前日にはお肉を食べない習慣があるそうです。なので、イヴはイタリアのどこの町でもお野菜か、お魚のお料理を食べます。
そして先ほどみんなで捏ねたパスタをプリモピアットに。
一つ目はロンバルディア地方でクリスマス・イヴに食べる『Tortelli di zucca』
(カボチャのトルテッリ)
こちらのお料理もカソリックの教えに則り、リピエーノ(詰め物)は『カボチャ』でお肉を使いません。
でもここは日本なので(笑)クリスマス当日のお肉メニューも食べちゃいましょう!
『Brasato al Vino Rosso』
(牛肉の赤ワイン煮・タリアテッレ)
お肉を厚めにして作れば立派なメインにもなる、一見手がかかって見えるこのお料理、実はめっちゃ簡単です♪
自分たちで打ったパスタなので美味しさも一入!
セコンドピアット(メイン)は 『Petti di pollo con capperi』
(チキングリルのケッパークリームソース)
本来なら七面鳥といったとこですが、日本のご家庭でもできるように鶏肉を使いました。
ドルチェはクリスマスの定番『PANDORO』(パンドーロ)
マスカルポーネソースを添えて
これはいつもイタリア人の私の妹、Annaがプレゼントしてくれる、我が家の定番中の定番♪
パネットーネと違い、ドライフルーツなどは入っていません。
かけるソースをチョコレートや生クリームなど、お好きなものに変えてアレンジできますが、私はやっぱりマスカルポーネが一番好き♥
普段セミナーでは時間がなくて話せなかったあんなこと・こんなこと。。。
食べて飲んで話して笑って・・・朝10時から始まったクリスマスパーティー、気が付けばなんと夕方6時!
2日間に渡り、訪れてくれたみなさんと、本当に楽しいひと時を過ごすことが出来ました!
今年セミナーにご参加くださったみなさん、そしてこのサイトを訪れて下さった方、この一年間、ありがとうございました。
※今月のオリーブオイルセミナーは12月19日(金曜日)です。まだ残席ございます。ご興味のある方、mina★oliveoilcafe.com(★を@に変えてください)までご連絡お待ちしております。
(下のコメントからもどうぞ!)
イタリアンレシピ:ペーストジェノベーゼ(Pesto alla genovese)
先日、テラスでボーボーになっていたバジルを収穫、ジェノベーゼソースを作りました。
一度家で作ったものを食べると、もうビン詰のモノが食べられません。。。
違いはやっぱりオリーブオイル!
イタリア製でお高いビン詰であっても、透明なビンに入って、常温保存扱いで、たぶん普通コンテナで輸送されてきて、お店でも常温扱いされているので・・・美味しくないんですよ。。。
まだまだオリーブオイルに対する認識が甘いです。本当はもっともーーーーっと美味しいのに!
ジェノバを州都に持つ、リグーリア州の郷土料理です。
以前、イタリア人の友人から教わった伝統的なジェノベーゼソース(彼らは『Pesto(ペスト)と呼ぶ』)の作り方をご紹介します。
自家製!ジェノベーゼソース
<材料>(分量は目安です。味を見ながらお好みで加減してください)
・バジルの葉っぱ 30~50g
・新鮮なオリーブオイル 80g~
・パルミッジャーノレッジャーノ 20g~(塊。削ったものでもOK)
・ニンニク 1片
・松の実(なければクルミでも可)30g~
・塩 適量
<準備>
・バジルの葉っぱを洗い、キッチンペーパーなどで水けをふきとり、茎から取る
・松の実は軽くフライパンで炒る ・パルミッジャーノは軽く刻む
<作り方>
(今回はハンドブレンダー使用・ジューサーやフードプロセッサーでも)
1.バジルの葉→その他固形物→バジルの葉→オイルの順に容器に入れ、全部いっぺんにブレンダーでペーストにしてbuon appetito!
簡単すぎ!(笑)
※バジルは熱に弱く変色してしまうので混ぜすぎに注意してください。
(本当はオイル入れないですりつぶして、最後にかけるのがベストなんですけどね、ブレンダー使うと液体が入らないと混ざりにくいので・・・)
分量はお好みで。我が家では一度にたくさん作って、冷凍保存しています。
そうすれば、いつでも色鮮やかなバジルペーストが食べられる(*´艸`*)
今回はお刺身用のタコにバジルペーストをあえてアンティパスト(前菜)にしました。
パンやパスタはもちろん、お魚やお肉・お野菜にも合うので是非お試しを~!
オリーブオイルのラベルの読み方①(本当の産地の見分け方)
先日(9月19日)のセミナーではオリーブオイルの選び方をテーマに、ボトルのラベルを読み解いてみました。
特に普段字が小さすぎたり、日本のラベルが貼られてしまっていてあまり見る機会のない『裏のラベル』。ここには果たしてそれが本当にイタリア産のEXVオリーブオイルなのかどうかがわかるヒント(?)が隠されています。
オリーブオイルカフェのオリーブオイルの選び方のページにもいろいろ書いてありますのでそちらも参照いただけるといいのですが、
日本の法律ではまだまだオリーブオイルについての規定が曖昧です。
私たちが普段スーパーでEXVオリーブオイルを買おうと思い、イタリア産が欲しいな、と思ったとします。
その時、どこを見るかというとボトルの裏に貼ってあるラベルの『原産国』ですよね。
認証マーク(D.O.P)は最大の目安となりますが全てのオイルに認証マークが付いているわけではありません。
日本の表記の『原産国』について農林水産省のホームページにはっきりとこう書かれています。
『輸入加工食品の場合、食品が最終的に加工された国の名前が、原産国として表示してあります。』※農林水産省 『加工食品の表示』参照
日本で輸入オリーブオイルは輸入加工食品扱いです。なので、最終的にボトリングされた国が『原産国』になります。
でも、私たちが知りたいのは、あくまで『どこで栽培されたのか=産地』。なのに、『原産国』という表記は、あまりにも消費者に不親切で誤解を招く表記ですよね。
じゃあどーしたらいいの???
イタリアは国際オリーブオイル協会の加盟国でもあり、オリーブオイルの法律がある国ですので、こうなったらイタリア語で書いてあるラベルを読むしかありません。
えええーーー?イタリア語ぉ?
と思われるかもしれませんが、大丈夫、必要なところだけをチェックしましょう!
製造者が明記されているか探そう!
『原産国:イタリア』と書いてあってもイタリア産じゃないことが多い、というか、それだけの表記であれば、他国の安価なオリーブオイルにちょっと美味しいギリシャかスペインあたりの物をブレンドしてイタリアでボトリングしたものであることはほぼ99%間違いないです。ならば、製造者名が書いてあるかどうか!これが大きな決め手になります!
(裏のラベルの真ん中より下あたり)
←ここの部分に(これは英語表記もありますね)『PRODOTTO ED IMBOTTIGLIATO DA(製造およびボトル詰め) AZIENDA AGRICOLA BIOLOGICA TITONE DI ANTONIA ANNA TITONE(アントニア・アンナ・ティトーネのティトーネ有機農場) 』このオイルの製造責任者がかいてありました。そしてその下にはイタリアの住所(製造場所)。
もっと小規模農家になると
←『ジリョ・フランチェスカ(人の名前)のティレディパンタレオ(商品名)』なんて書き方もありますが、その下には大抵製造場所(栽培場所)の住所が書いてあります。
そしてwebのURLに続いて『Imbottigliato・・・』と、ボトル詰した搾油所の住所と名前。小規模農家は共同の搾油所で搾ってもらうんです。
とかく見逃しがちな部分ですがとっても大切な所!なのに店頭に出ている輸入オリーブオイルは日本の消費者のために日本語表記のシールを貼らねばならず、オリーブオイルに素人のインポーターはご親切にその部分を覆って貼っていたりして、本当に困ったものです。
日本も早くオリーブオイルの専門家を交えて、本当のオリーブオイルを伝えるべく、ラベルの表記を作成するようになるといいですね!