イタリア旅行記 ところ変われば…(イタリアの駅で気を付けること)

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今回はイタリア・電車の乗り方(駅の利用方法)についてご案内します。
と、いうか、体験談を踏まえての『イタリアでの失敗談・電車編Part1』です。

前回の続きから・・・

これからトリエステに向います。

メストレ行きのトラムで痛い目に遭った私。
(詳しくは『イタリア旅行記 バス/トラムの乗り方(失敗するとこうなる)』をご覧ください。)

不法乗車扱いがけっこうな精神的ダメージとなって、しばし放心状態に陥りました。
トラムを降りてから駅までの道のりや、電車のチケットをどうやって買ったのかなど、罰金支払直後の記憶が全くありません・・・。

caffe-sそんな私を気遣って、イタリア語があまり得意ではない妹が駅のBarでコーヒーを買ってきたり、
フリーWi-Fiのパスワードを聞いてきたりと、すごく頑張ってくれました。ありがとね!

駅のBarでコーヒーを飲み、隣に座ったちょっとイケメンのROMA人とお話して少し元気が出てきたところで
そろそろ時間、私たちはホームに向いました。

メストレ駅の電光掲示板を見るとようやく私たちの乗る電車がどのホームに止まるのか、表示されていました。

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イタリア駅利用情報 その1

イタリアでは電車が到着直前にならないと自分の乗る電車がどのホームに着くのかわかりません(なんて不便な)。
なので必ず電光掲示板でどこのホームに到着するか確認しましょう!

イタリア駅利用情報 その2

黄色いBOXが駅のソレです。

まずは切符に刻印を!

もう、同じ過ちを犯すわけにはいきません!

obbliteratrici_stazioneしかし、壊れていることもしばしば。
最近は白いBOXに赤とグリーンのイタリアンカラーをデザインとした刻印機もあります。

とにかく、イタリアでは駅に早めに着くようにして、まずは刻印機が壊れていないかチェックしましょう。
そして壊れていたら他の機械を探し、打刻しましょう。

そしてそして、万が一機械が故障していて、もしくは時間がなくて打刻できなかった場合は

電車に乗った後、すぐに検札係を探しましょう!

検札係は必ず前と後ろに乗っていて、不正乗車の人を挟み込めるよう、駅と駅の間隔が長い時に一斉に検札をするのだそうです(・・・でもみんな知っているので、このやり方で常習犯が捕まるわけないのですが・・・もしかして観光客がカモ??)。
そして、チケットを見せ、事情を話してチケットにサインしてもらってください!
(この情報を知らなくて痛い目にあいました…また別のブログで)

イタリア駅利用情報 その3

イタリアの多くの駅は、このように駅に入ってすぐのホーム以外は一度地下に降りてから階段を上り、ホームに出ます。

ミラノやフィレンツェ・ローマなど大きなターミナル駅はホームの前が繋がっているので地下に降りなくても隣りのホームに行くことが出来ます(が、すべてのホームが繋がっているわけではなかった!この事がゆくゆくまた事件の引き金となるのです・・・これもまた別のブログで)。

イタリアのほとんどの駅がエスカレーターなんてついていません。
メストレも例外ではありません(観光客多いんだから、どうにかして)。

エレベーターは只今工事中。別のホームに行くためには階段を下りて上るしかない・・・。

長期滞在のため、20㎏超のスーツケースを持っている私たち。。。

女性がこのサイズのスーツケースを持って階段を上るのは至難の業!

頑張って二人でウンショ、ウンショと大きな荷物を持ちながら階段を上っていると、

「フッ」っとスーツケースが軽くなってビックリして振り向くと、ジャージ姿の30代くらい?の男性が後ろから私たちのスーツケースのキャスターのところを持ち上げてくれていたのです!
押し上げられるように、そのままスタスタとホームに上がることが出来ました!

『Grazie mille!』

私たちがお礼を言うとその人は両手を差し出して『私はご飯を食べるお金がないんです。お金ちょうだい。』

・・・がーんッ!この人はタダの『親切な人』じゃなかった!これは彼の『お仕事』だったのね!

食べるお金がないわりにはガタイがいいじゃん。
良く見るとイタリア人っぽくない、人相悪いぞ、危なそうだ~・・・。

無視してなんかされてもイヤだし、
一方的にとはいえ、手伝ってもらったことは事実なのでしかたがない、と
2ユーロ渡しました。

彼はお金をもらうとさっさと次のカモ探しに行ってしまいました。
観察していると別のホームで仲間らしき別の人相の悪いオジサンとなにやら悪だくみ(のようにしか見えない)をしていました。

またまたやられた感がたっぷり・・・。

きっと私のオーラが弱くなっていて、
朝受けた精神的ダメージを彼は野生のカンで見抜いたのでしょう。
この弱さが『付け入るすきを与えた』のだと感じました。

イタリア駅利用情報 その4

駅には彼のように荷物を運んでお金をもらうという『仕事人』がたくさんいます。
ミラノやローマなどの大きな駅には自動券売機があって、観光客のために『自動販売機の使い方』を教えてお金をもらう隙間ビジネス(?)もあります。

またそういった大きな駅では階段がないのでスーツケースを載せるキャリーを持った『仕事人』が荷物の多い観光客に声をかけてくるので気を付けましょう。

中には本当に親切心で荷物を持ってくれるイタリア人もたくさんいます!

そこで

親切なイタリア人と『仕事人』の見分け方

  • 1.荷物を持っていない、身軽(もしくはキャリーを持っている)
  • 2.服装は質素(ジャージなど)
  • 3.ホームもしくはホームに上がる地下の通路で用もなくウロウロしている。
  • 4.イタリア人っぽくない(差別のようですが、自分の身を守るための判断材料です。何人だから悪いというのではありません)←これはよーく観察すれば違いが何となく分かってきます。
  • 5.人相が良くない(目つきが悪い)

などなど。参考にしてみてください。

それでも。

スリや引ったくりも多いイタリア、ただの物乞いではなく、何らかのサービスを提供して(大きなお世話だけど(^^;))お金を頂くことにしている彼らは、実は良心的なのでは?

なんて言いながらも、やっぱり払いたくないので駅では特に気を付けよう!
と思った出来事でした。

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